セルフライナーノーツ


こんにちわ!初めまして!
プロデューサーの座をTas9くんに渡し、今回からただの一作曲担当になったいとちんです!
そんな感じで、色々とrelate内部でも体制に変化があった3rdシングル『Skyblue-Sky / End of Sky』
について作曲者の視点から、感想などを語っていこうと思います。
相変わらず見当違いなことばかり言っておりますが、寛大な心で読んでいただければと思います。

1.Super Sonic Sprinter


これまでrelateとして発表してきた曲の中で最速のテクノロックナンバーです。
ノリノリで聴いているとテンションがどんどん上がっていく、1曲目らしい1曲目だと思います。
どこまでも疾走感のある詩と曲の世界観が本当に素晴らしいです。
Tas9くんの得意としているテクノとロックが合わさった、まさに真骨頂とも言うべき楽曲ですね。
花霄さんのボーカルも素晴らしくて、今まで作ってきた曲の中で一番ミックスしてて楽しかった曲です。

今回のシングル、元々1曲目はタイトル曲である「Skyblue-Sky」の予定だったのですが
1曲目は絶対にこの曲しかないと思い、必死になってTas9くんを説得したという裏話があったり。
(僕とねたにくんの熱意で、最終的にはTas9くんも納得してくれました)

そんなわけで、無事本作のリードトラックになりました。
「Skyblue-Sky」も凄く良い曲なのですが、「1曲目」に相応しいのはやっぱりこの曲かなと。

2.Rockin' Rock Breaker


これまたノリが良くて、ひたすらに格好良いロックナンバーです。
ガンガン飛ばしてく早口が面白い、疾走感のある楽曲に仕上がったと思います。

今回はTas9くんにプロデュースを全部任せていたので、シングル曲は「Skyblue-Sky」と
「End of Sky」になっていますが、これまで通り僕が監督をしていたとしたら、間違いなく
この曲をシングル曲にしていたと思います。それくらい大好きな曲です。
そして、毎度の事ながら蒼-aoi-さんのボーカルが本当に格好良い。

本当にこれまでより格段に、高いクオリティの楽曲になっています。
是非たくさんの人に聴いてもらいたい曲です。

3.Skyblue-Sky


Tas9作曲のまったりしたポップス曲で、サークルrelateの公式テーマソングです。
勝手にrelateのポップス担当は僕だと思っていたのですが・・・
この曲で完全にTas9くんにお株を奪われてしまいました^^;
うーむ、悔しいけど、見事に僕のやりたい音楽を表現してくれるあたり、やっぱ流石だなって感じ。
・・・なんかもう、勝てる気しないです。

作詞はrelateメンバーでリレーをしながら作りました。
ちなみに僕は1番を担当させて貰いました。2番がねたにくんで、3番がTas9くんです。

ボーカルは初参加の藤本さんです。前々から藤本さんとは花霄さんを通じて面識がありまして
ずっと一緒に作品作りをできたらと思っていたので、今回参加していただいて凄く嬉しかったです。

さて今更ですが、本作は一枚のCDにシングル2枚分を詰め込んだ作品となっております。
1枚目がTas9君が作曲した3rdシングル『Skyblue-Sky』そして2枚目が僕が作曲を担当させてもらった
4thシングル『End of Sky』となります。

というわけで、ここからは僕が作曲をさせてもらったゾーンに入りますので、感想ではなく解説よりで
行きたいと思います。

4.End of Sky


4thシングル『End of Sky』のタイトル曲です。
新曲のデモが出来たよと言ってTas9くんこの曲のデモを聴かせたところ、一聴して
「オーケー、それじゃあこの曲はEnd of Skyってタイトルで、次のシングル曲にしよう」
って返ってきたことにより、タイトル名とシングル曲になることが同時に決定した曲です。

硝子さん曰く廃退的なロックナンバーとのことですが、僕自身も同じようなイメージを持っています。

ゆったりしたイージーリスニングっぽいイントロから、ネジが外れたようにゴチャゴチャしたBメロに入り
そこからまるで何事もなかったかのようにポップス調のサビへ突入する構成は、自分の中ではかなり挑戦でした。

正直、受け入れてもらえるか不安だったのですが、思ったよりも高く評価をしてもらえて嬉しかったです。

ボーカルにはハズレさん、ギターにはうたたねりんごの飛鳥硝子さんが参加してくれました。
お二人の力により、これまで僕が作ってきた曲の中でも、過去最高のクオリティに仕上げてもらえたと思います。
本当にお二人にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。

5.sleeping sleeper


メルヘンチックなバラード曲です。
元々は次回のアルバム用に作った楽曲だったのですが、とてもいい形で曲が仕上がったので
急遽、シングルにねじ込むようなかたちで収録をさせてもらいました。

おかげで、シングル用に作っていた別の曲が、歌詞カードの制限で収録出来なくなって
しまったというのは、手痛い誤算でした。
インフォメーションアトラクション、収録したかったなぁ・・・

えと、はい、とはいえ、別の曲を外してもこの曲は収録する価値があったと思います。
みちるさんの優しい歌声と咲優音桜さんの可愛い歌が曲の世界に非常にマッチしていて
非常にお気に入りの歌になりました。

この曲はホームページ上でも先行配信曲として公開しておりますので
M3に来られない方も是非是非、聴いてもらえるとうれしいです^^

ちなみに、なんとこの曲、muzieさんと練馬放送さんが提携して放送している『Neribro Music☆United!』
という番組にて取り上げてもらいました!

まさか、インターネットラジオで自分の曲が聴ける日が来るとは・・・感動です。
この曲を先行配信曲にしたいとわがままを言わせてもらいましたが
この曲を選んで大正解だったなと思います。

6.空の空 ~kara no sora~


約一年前「午前二時の演奏会」と同時に作っていた曲です。
かなり早い段階から出来ていた曲で、relateのメンバーには2ndアルバムに収録する曲だと
ずっと勘違いされていたという、そんなエピソードがあったりします。

2ndシングル『メビウスの幻想曲/フリージー』を発表した時には、既に3rdシングルの1曲目として
Tas9くんの『Skyblue-Sky』が決まっており、同時に両A面としてもう一曲は僕が作ることが決まっていました。
両A面にするなら同じように「空」を二つ使ったタイトルが良いだろうということで「空の空」という
タイトルにさせていただきました。読み方は「からのそら」と読みます。

後で作詞担当のねたにくんから聞いたのですが、旧約聖書には「空の空」とかいて「くうのくう」と読む
一文があるらしいです。もちろん、僕はそんなことこれっぽちも知りませんでした。
(威張ることじゃないですね^^;)

ちなみに、タイトルから分かるように、今回僕はこの曲をシングル曲のつもりで作っていたり。
5分という長さは、多分今まで僕が作ってきた曲の中で一番の長さだと思います。

改めて聞くと、すごい気合入れて作ってたなぁと思います。正直、力み過ぎているなとも思います。
まぁ、でも、この曲があったからこそ「End of Sky」「sleeping sleeper」と良い意味で力を抜いて曲を
作ることができたのかなとも思います。

そんな感じで、今回のCDのラストを飾るのに相応しい力作になっていると思います。
紺野さんの美しくも力強い歌声、そしてねたにくんの優しさが溢れた詞の世界を是非とも
感じ取ってもらえると嬉しいです。

実はジャケットのイラストはこの曲をモチーフに描かれていたりします。
ジャケットと合わせて聴いてもらえると、面白いかも??

最後に


本作からイラスト担当のねたにくんには、本格的に作曲編曲担当として参加をしてもらっています。
これまでのrelateの楽曲では、コーラスを入れることが少なかったのですが
ねたにくんが加わったことで、各曲かなりコーラスパートが多くなりました。
(実はほとんどのコーラスパートはねたにくんが考えていたり)
この辺りが、今回大きくクオリティが上がった要因なのかなと思っています。

「3rdシングルはあくまでもアルバムの前哨戦、照準は3rdアルバムに絞っていこうぜ」
「そうだね、まあ、今回はアルバムのための肩慣らしって感じかな」

というのは、3rdシングル制作時のいとちんとTas9くんの会話ですが
結局、終わってみればお互い全ての曲で全力投球をしていました。
同じサークル内に競争する相手がいるっていうのは、良いことだなーと改めて感じました。

とは言え、収録曲が6曲までという制限もあり、曲数では今回も出し惜しみしてる感はあります。
次回は、今回の倍以上の曲数を目指して出し惜しみなしで、頑張りたいと思います。

ではでは、ここまで読んで下さった皆様
そして、CD制作に関わってくれた皆様、どうもありがとうございました。

2013年10月14日 いとちん